女性に冷え性が多い原因とは、食事で予防改善するためのポイント

女性に冷え性が多い原因とは、食事で予防改善するためのポイント

女性の7割以上が悩んでいると言われている「身体の冷え」。(※1)

寒い冬は冷えて当たり前、と放置している従業員の方はいませんか。

冷え性を放置しておくと、肩こり頭痛などの全身症状や、月経不順・生理痛などへも影響が出る可能性があります。

女性のかかえる健康課題は企業の生産性に大きく関わっています。

(詳しくは、こちら⇒【健康経営】女性の健康が企業の生産性を上げる意外な関係

女性の健康課題改善に向けて企業で取り組むことは、不調改善によって従業員の方が健康になるばかりだけでなく、離職率を下げたり、企業の女性活躍推進に繋がるため企業にとってもメリットがあります。

今回は、冷え性で悩む女性従業員の方とシェアしたい、冷えに関する情報をお届けします。

参考※1 冷えで悩む女性は8割近く。冷え性対策の阻害要因のTOP3

冷え性(冷え症)とは

血行が悪くなると身体に必要な酸素や栄養が行き届きにくくなるだけでなく、老廃物の排出もされづらくなります

冷え性とは、血流が悪くなることでおこる症状です。

 

 

西洋医学においては、検査や診断時での特別な異常がなく身体が冷えている場合に「冷え性」と呼ばれ手足の冷えなどの症状を指します。

東洋医学においては治療が必要な状態の「冷え症」として扱われます。

以下のような症状がある方は冷え性(冷え症)に注意です。

  • 手足が冷たい
  • 肩こり・頭痛・腰痛・関節痛
  • 白髪・抜け毛などの髪の毛トラブルが多い
  • 生理痛・生理不順、生理前症候群に悩んでいる
  • 肌が荒れる
  • むくみやすい
  • 風邪をひきやすい
  • 下痢・便秘
  • 低血圧
  • 朝起きられない
  • 汗をかきづらい

 

女性に多い冷え性(冷え症)が多いのはなぜ

冷え性(冷え症)の原因は筋肉量の低下、外気の急激な温度差(7℃以上)、ストレス、ホルモンバランスが崩れることなどによる自律神経の乱れなどが挙げられます。

ではこれらの原因の中でも、時に女性に冷え性が多い理由を中心に紹介します。

筋肉と脂肪のバランスの違い

女性は男性に比べて、筋肉量が少なく熱をつくるための力が弱い人が多いのが一般的です。

さらに、脂肪が多いのも女性の特徴ですが、脂肪は一度冷えると温まりにくい性質も持っています。

月経やそれに伴う鉄不足

鉄は酸素を身体中に運ぶために必要な栄養素です。

女性は月経によって鉄分が失われやすく、かくれ貧血に悩む女性も少なくありません。

月経中は、排泄される血液が多く、身体の末端まで血液が届きづらくなります。

多くの鉄分も失われていき、鉄分が不足して酸素の運搬能力が低下すると体力不足、疲れやすさ、血流がわるくなり手足の冷えにも繋がります。

ホルモンバランスが乱れやすい

女性は月経・妊娠・出産・更年期などにより女性ホルモンのバランスが変化しています。

ホルモンバランスの乱れは月経不順や月経前症候群などにも繋がりますが、自律神経の不調にも繋がります。

自律神経は腸の働きにも関係しており、下痢や便秘も起きやすくなってきます。

内臓の働きの乱れは基礎代謝の低下にも繋がるため、冷え性の原因にも繋がります。

衣類の締め付けや、薄着

強制下着などの締め付けの強い下着やタイツなどの衣類は血行が滞りやすくなります。

細身の衣類を重ね着することもかえって血行を悪くしてしまうケースもあるので注意が必要です。

さらに冬場のスカート、肩だしなどの薄着は身体を冷やしてしまいます。

 

冷えと食事の関係

冷え性の食事対策

無理なダイエットで食事量を極端に減らすことや、偏った食事で栄養バランスが崩れると、身体の中でつくりだせるエネルギー量が減りやすくなります。

結果として冷えや低体温に繋がるため、食事量やバランスの見直しに加えて、冷たい飲食物は避ける工夫がおすすめです。

冷え性に悩む女性が意識したい栄養素

冷え性予防

全体のバランスなどはもちろん重要ですが、意識したい栄養素や食材を4種類紹介します。

たんぱく質

糖質・脂質・たんぱく質は熱を生み出す栄養素です。

肉、魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆、高野豆腐、豆乳など)乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)に多く含まれています。

パスタやうどんといった麺類に食事が偏っている人は要注意です。

1度で吸収できる量に限りがあることと、過剰では体重増加や内臓への負担、腸内環境を乱すことにもつながるので要注意です。

毎食片手の掌サイズ程度を目標に食べるようにしましょう。

ビタミンE

抹消血管を拡張して血行をよくして新陳代謝を高めてくれます。

アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生などのナッツ類や魚介類(あじ、たらこなど)、カボチャやアボカドにも多く含まれています。

鉄分

前述した通り、月経の影響も大きく女性が不足しやすい栄養素の1つです。

レバーに多く含まれることは有名ですが、かつお、マグロを始めとする魚や肉類も比較的摂取が見込めます。

小松菜やほうれんそうといった野菜もおすすめです。

詳しくは、現役世代の女性が不足しがちなミネラル3選で紹介しています。

併せてご覧ください。

 

冷えを放置して仕事の生産性を下げないために

冷え性を放置しておくと、肩こり頭痛などの全身症状や、月経不順・生理痛などへも影響がでることがあります。

女性特有の健康課題は企業の生産性に大きく関わっているため企業で取り組むことで従業員と企業の双方にメリットがあるといえます。

このように企業で従業員の健康へ取り組み、結果的に生産性を上げる経営戦略は「健康経営」として徐々に広まってきています。

冷えに悩む従業員が在籍している企業様は、冷え対策のための「温活」を企業で推進してみてはいかがでしょうか。

女性の健康課題に関しての取り組み事例はこちらをご覧ください。

株式会社Lanlanでは管理栄養士による健康経営コンサルティングを実施しております。

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