老後の理想を描いていますか?
厚生労働省の簡易生命表(令和3年)によると、2021年の日本人の平均寿命は、『男性:81.47歳、女性:87.57歳』。
平均寿命が伸びた現代では、仕事を退職してから長い老後生活が始まります。
2019年の金融庁の報告書が発端となり「老後2000万円問題」が注目を浴び、将来の不安を減らすための対策に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、老後に必要な支出を整理し、対策としてもっとも重要な健康を手に入れるために避けたい「寿命を縮める食習慣」を紹介します。
老後の必要資金は?
そもそも、一般的に無職となった老後にどれくらいお金が必要になるのでしょうか。
総務省統計局がおこなっている家計調査から、65歳以上の単身、65歳以上の夫婦2人暮らしの無職世帯の消費支出を紹介します。
(出典)総務省統計局「家計調査 家計収支編(年次間) 2020年」における「世帯主の年齢階級別1世帯当たり1ヵ月間の収入と支出」
上記の表より、単身世帯においては、1人暮らしの平均と比較して65歳以上では総支出が39.5%減。
65歳以上の夫婦は、59歳以下の勤労世帯と比較して総支出は41.1%減です。
以上を踏まえて丼勘定すると、働いている現状よりも老後は20~30%の消費が減る、見積もることができそうです。
総務省統計局で2020年に実施された家計調査で、65歳以上夫婦のみの無職世帯における年金を含む社会保障給付の収入は平均21万9,976円です。
現在の公的年金での状況下においても数万円分は毎月赤字になる計算です。
退職後のために今からできる対策は?
退職後のために行う対策は主に2点。
- 将来使えるお金を増やす
- 将来の出費を減らす
『将来使えるお金を増やす』に関しては、収入を増やす、貯金をする、資産運用するなどが挙げられます。
『将来の出費を減らす』に関しては上記に記した費目の支出額を抑えることがそれにあたります。
各項目の中で、働き盛りの今から対策を行わなけらば間に合わないものがあります。
「健康医療費」です。
平均寿命が長くなっている現代において、健康上の問題で日常生活が制限されずに生活ができる健康寿命と、平均寿命の差が問題になっています。
令和元年のデータをもとに算出すると、平均10.5年は健康上の問題で日常生活が制限されていることになります。
つまりその分医療費は上乗せされます。
場合によっては通院費だけでなく、入院手術が必要になってくることもあります。
健康医療費が増えることは、支出が増えることで理想の生活が送れない、だけではありません。
病気にかかることで、治療に費やす時間・生活の制限と老後の生活に大きく影響します。
理想の老後を叶えるためには、「健康」は不可欠ということがいえます。
理想の老後を叶えるために避けたい食生活
将来の自分の健康のために投資として一番身近なのは「食生活」です。
フランス国立保健医学研究所(INSERM)がおこなった研究によると、
「西洋型食生活」をしていると将来健康で体力がありボケもなくきわめて快活という理想的な朗度を迎える確率が4割以上低くなることが明らかになったそうです。
西洋型食生活とは、以下のような食生活を指します。
- フライドポテトなどの「揚げ物」
- ハムや缶詰などの「加工食品」
- 牛豚肉など「赤身の肉」(日本で言う脂肪が少ないという意味の赤身ではない)
- パイ、ケーキ、クッキー、チョコなどの「甘い物」
- 胚芽を含まない「精製穀物」
- 「高脂肪乳製品」
- 上記に挙げたものに香辛料を多く含むもの
一般的な食生活を送っている人であれば1日3回は将来の健康投資をすることができます。
上記に記載のあるものを食べる頻度はいかがですか。
まずは日常を振り返るところから始めてみましょう。
参考:西洋型の食生活が寿命を縮める|サン・クロレラ研究サイト
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