仕事の悩みは誰に相談するのが正解?相談先とポイントを解説!

仕事の悩みは誰に相談するのが正解?相談先とポイントを解説!

仕事の悩みを誰に相談すればよいのか分からず一人で抱えてはいませんか。

仕事の悩みといえば、キャリア、労働環境、人間関係、仕事の責任や失敗についてなどなど。

仕事の悩みの相談先に悩んでいる方むけに、お悩み別の相談先を紹介します。

仕事の相談は誰にする??

仕事の悩みに関する相談相手

出典:労働安全衛生調査(令和2年)|厚生労働省

厚生労働省の労働安全衛生調査(令和2年)によると、仕事の相談をする相手は、ほとんどが「家族・友人」「上司・同僚」という結果です。※1

ほとんどがこの身近な存在を相談者として選んでいることがわかります。

他には、割合としては決して多くはありませんが、産業医・保健師・相談窓口など、「専門家」に相談をする人も一定数存在しています。

どんな時に専門家を頼ることがよいのでしょうか。

 

仕事の悩みの相談先

友人に悩み相談

仕事の悩みの相談先について悩んでいる場合は、誰に相談するのがよいのでしょうか。

相談相手の上位に選ばれている、「家族・友人」「上司・部下」など身近で信頼できる相手には、まず話を聞いてもらう相手として適しています。

それでも悩みが解決できそうにない場合は、いわゆる「専門家」に相談することがおすすめです。

専門家の中でも身近な存在は、産業医、保健師・看護師・といった企業の中にいる専門家です。

専門家による窓口が設置されている場合は気軽に専門家に相談ができますが、無い場合は、どうすればよいのでしょうか。

企業外で、相談できる窓口を紹介します。

 

 仕事のお悩み相談窓口一覧

電話相談

今回は、お悩み別に分けて、相談窓口先を紹介します。

お悩み内容 相談窓口
労働条件に関するお悩み 労働相談条件「ほっとライン」
差別やパワハラなど人権にかかわるお悩み みんなの人権110番
労働問題全般のお悩み 総合労働相談コーナー
労働基準法に違反していることへのお悩み 労働基準監督署
仕事で起こるメンタルのお悩み  こころの耳

それぞれの相談窓口に関する基本情報を紹介します。

労働相談条件「ほっとライン」

厚生労働省の委託事業です。

労働条件に関するお悩みについて相談ができます。

●長時間労働による健康被害に困っている

●賃金未払い残業

●労働基準関係法令に関する相談

※問題のある企業に勤めていたとしても、「ほっとライン」が会社に指導をしてくれるわけではありません。

あくまで、相談者に対して、相談内容に応じた情報提供(法令や判例など)をして、お悩みの不安や疑問を減らすことが目的です。

労働相談条件「ほっとライン」|基本概要

相談内容 労働条件に関するお悩み
相談方法 電話
料金 無料
相談可能時間 月曜~金曜⇒17:00~22:00

土日祝日⇒9:00~21:00

公式HP 労働条件相談「ほっとライン」

 

みんなの人権110番

法務省が設置している相談窓口です。

法務局の職員や人権擁護委員が、人権に関する相談にのってくれます。

みんなの人権110番|基本概要

相談内容 差別やパワハラなど人権にかかわるお悩み
相談方法 ・面談
・電話
・インターネット(回答は後日、電話かメール)
料金 無料
相談可能時間 電話:平日8:30~17:15
面談:事務所による
公式HP みんなの人権110番

労働基準監督署

労働基準監督署とは、厚生労働省の管轄で、企業への立ち入り調査、送検処分、や逮捕等の権限をもつ行政機関です。

労働基準監督署が対応してくれる問題は、「労働基準法」に直接違反している問題について、対応してくれます。

全国にあるため、自分のお住まいの地域の労働基準監督署にご相談ください。

労働基準監督署|基本概要

相談内容 労働基準法に違反していることに関するお悩み
相談方法 ・面談

・電話

料金 無料
相談可能時間 平日8:30~17:15
公式HP 全国労働基準監督署の所在案内

(厚生労働省HP内案内ページに飛びます)

※相談方法、相談可能時間などは各窓口で異なる可能性もありますので、確認の上お問い合わせください。

 

総合労働相談コーナー

全国の労働基準監督署に設置されています。

「労働基準監督署」では相談にのってもらえない、法律に違反していない労働問題についてはこちらで相談ができます。

例えば、以下のような問題が挙げられます。

●いじめ

●パワハラ

●セクハラ

●法律違反かどうかわからない労働問題

労働に関してお悩みがある方は、まずは「総合労働相談コーナー」へのお問い合わせがおすすめです。

相談内容 労働問題全般
相談方法 ・面談
・電話
料金 無料
相談可能時間 平日9:30~17:00
公式HP 総合労働相談コーナー

 

こころの耳

こころの耳は、厚生労働省が提供しているポータルサイトです。

仕事が原因のメンタルヘルスのお悩みについての相談窓口となっています。

相談方法が、電話、メール、LINEと豊富で気軽にお問い合わせいただけるのが特徴です。

さらにサイト内では、メンタルヘルスに関する情報提供も豊富に行っているため、まずはサイトに足をお運びください。

相談内容 仕事で起こるメンタルのお悩み
相談方法 ・電話

・メール

・LINE

料金 無料
相談可能時間 ●電話

月曜・火曜⇒17:00~22:00

土曜・日曜⇒10:00~16:00

祝日・年末年始は休み

●メール

24時間 ※返信は基本1週間以内で返答

●LINE

月曜・火曜⇒17:00~22:00(21:30受付終了)

土曜・日曜⇒10:00~16:00(15:30受付終了)

公式HP こころの耳

 

番外編:派遣社員の方の相談窓口

派遣社員の方が仕事に関して悩んだ場合、まずは派遣会社の担当者に相談するのが一般的です。

担当者に相談をして解決しなかった場合は、派遣先や、派遣元の責任者(苦情処理担当窓口)に相談をします。

●派遣先に相談する内容・・・職場における人間関係など、勤務環境に関する問題の場合。

●派遣元の責任者に相談する内容・・・給料を始めとした契約条件に関する問題の場合。

それでもお悩みが解決できなかった場合の相談窓口も存在します。

「一般社団法人日本人材派遣協会」の相談センターがそれにあたります。

「一般社団法人日本人材派遣協会」の相談センター|基本概要

相談内容 派遣に関するお悩み
相談方法 電話
料金 無料
相談可能時間 平日9:30~19:00

年末年始・祝日を除く

公式HP 一般社団法人日本人材派遣協会

 

仕事の悩みを相談するときのポイント3選

悩み相談解決

とりあえず聞いてもらって気持ちが楽にすることも重要です。

「とりあえず話だけ聞いてもらって何も解決しない」となっては、問題が慢性化し、精神衛生上にもよくありません。

悩みが解決するためには、「解決できる」よう悩みに対して向き合っていく必要があります。

お悩みを解決するための相談にするためのポイントを3つに絞って紹介します。

  1. 悩みを客観的に整理しておく
  2. 相談時期を先延ばしにしない
  3. 解決したいならば、ただの愚痴にしない

 

悩みを客観的に整理する

客観的に整理しておくことは、問題を把握するために非常に重要です。

・今悩んでいることは何が問題なのか

・相談相手に、どんなサポートを求めているのか

さらに、主観的なものの見方で状況を把握してみましょう。

 

相談時期を先延ばしにしない

悩みを放置しておくと、状況は刻一刻と変わるだけでなく新たな問題にも繋がりかねません。

さらに、悩みが長期化すると、自分のメンタルヘルスにもいい影響は与えませんので、些細な悩みもなるべく早く誰かに相談して解決するのがおすすめです。

 

解決したいならば、ただの愚痴にしない

悩みに対して、感じることをいうのは悪くありません。

しかし、だからどうしたいのか、どうすればよいのかという先の対策に目を向けないことには悩みを解決させることは難しいでしょう。

さらに、相談された側としても、「愚痴」を聞かされても、どうしたらよいのか分かりません。

 

まとめ

仕事の悩み

悩み相談、といえば信頼できる家族・友人など身近な人にするのが一般的です。

仕事に関する悩みについても例外ではありません。

仕事に関しては、上司や同僚など、職場環境を共にする人も協力な助っ人です。

しかし、身近な心強い味方に相談しにくい、解決できない悩みも場合によってはあり得ます。

そんな時は、悩みに合わせた相談窓口を活用するのがおすすめです。

一人で悩み続けると、自分の精神状態にも影響を与えてしまうので、専門の相談窓口を活用してみてはいかがでしょうか。

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