従業員が頭痛・肩こり・イライラにといった症状に悩んでいるという、企業様はいませんか。
その原因は、目の疲れが原因かもしれません。
目の疲れは、ケアを怠ると休息や睡眠で回復しきれず、頭痛肩こりといった全身症状に進展するためです。
これらの目の不調やそれからが原因の全身症状は、集中力の低下など仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことにも繋がるといわれています。
オンライン会議やテレワークでPC画面を注視する業務が増えている企業様は、従業員が生産性を下げないためにも対策を促しましょう。
PC作業の多い従業員の方向けに、目の疲れの対策としてできることを紹介していきます。
疲れ目と眼精疲労のちがい
疲れ目は、目を酷使し続けることによって目の痛みや、かすみ、まぶしさ、乾燥、などの症状があらわれた状態です。
目の症状に限らず、頭痛、肩こり、イライラ、倦怠感、吐き気などの全身症状が現れてきてしまうのが眼精疲労です。
疲れ目は一時的なもので休息・睡眠によって回復します。
ケアせず放っておくと休息や睡眠では十分な回復が難しくなり眼精疲労に進展してしまうと言われています。
眼精疲労と全身症状の関係とは|目のしくみ
ものを見るときの目のしくみとして、もののピントを合わせる調整をするのが毛様体筋という筋肉です。
毛様体筋は自律神経によって支配されていますが、使いすぎによって毛様体筋が疲れると、自律神経のバランスが崩れることで全身症状に現れると考えられています。
眼精疲労の解消法|医療受診が推奨される場合
パソコン作業のやりすぎは、疲れ目・眼精疲労の原因の1つにすぎません。
見えづらいのに無理して見続けることやドライアイなどの目の異常、作業環境、精神的ストレスやその他の生活リズムの変化などです。
原因にあった対策をとることが前提とはなります。
症状が重い場合や長引く場合は医療受診をしましょう。
定期的な眼科での検査を受けて適切に矯正することも予防に繋がります。
眼精疲労の解消法|セルフケアするなら
目の使い過ぎなどが原因で軽度の場合はセルフケアできる部分もあります。
目の筋肉をほぐす
- マッサージ
- ツボ押し
- 目の体操
目の乾燥を防ぐ
- 目薬を使ったり、コンタクト使用者は眼鏡を使うようにする
- コンタクトレンズの種類を変える
酸素透過率の高く含水率が低いものは目の疲労改善の可能性があると言われています。
作業環境を見直す
- 照明は明るすぎず暗すぎない
- 目とパソコンは40㎝以上離す
- 太陽光が画面に入り込まないようにする
- モニターは見下ろす角度に設置
目の疲れを食事で対策する
目の疲れ対策に重要な栄養成分を紹介します。
ビタミンA
丈夫な皮膚や粘膜を生成に関するのがビタミンAです。
ビタミンAは網膜にあるロドプシンという明暗に関する物質の構成成分であり、目の機能維持には非常に重要な栄養素です。
▼多く含まれる食品
- レバー
- うなぎ
- たら
- あなご
- モロヘイヤ
- 人参
肉や魚にくわえ、緑黄色野菜呼ばれる色の濃い野菜に多く含まれています。
参考
ビタミンB1
視神経の働きを促進させる働きをします。
▼ビタミンB1を多く含む食品
- 豚ヒレ肉
- 豚もも肉
- 鮭
- 大豆
- そら豆
- 落花生
- 玄米
ビタミンB1は、肉類、魚類、豆類、穀類、種実類などに多く含まれています。
参考
ビタミンB2
充血や目の疲れの改善に関係してくる栄養素です。
▼ビタミンB2を多く含む食品
- 豚
- 牛
- 鶏レバー
- かれい
- ぶり
- 牛乳
- ヨーグルト
- 納豆
- アーモンド
ビタミンB2は、魚介類、肉類、藻類、豆類、乳類、卵類、野菜類、種実類などに多く含まれています。
ビタミンB12
神経・筋肉系のはたらきに作用し、粘膜を正常に保つことに関係する栄養素です。
▼ビタミンB12を多く含む食品
- 豚
- 牛
- 鶏レバー
- 牡蠣
- さんま
- あさり
- しじみ
- にしん
ビタミンB12は、魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類の動物性食品に含まれています。
野菜類、果実類、きのこ類、いも類などの植物性の食品には含まれていません。
アントシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種です。
疲れ目を軽減する働きや、緑内障の進行抑制、視力回復にも効果が期待できるといわれています。
▼アントシアニンを多く含む食品
- ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、いちごなど)
- 黒豆
- むらさきいも
- なす
- ぶどう
- 赤ワイン
- りんご
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疲れ目・眼精疲労で仕事の生産性を下げないために
目の疲れは、ケアを怠ると休息や睡眠で回復しきれず、頭痛肩こりといった全身症状に進展します。
それらの不調は、集中力の低下など仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことにも繋がるため、リモート会議やPC作業を始めとした画面を注視する仕事が多い企業様は要注意です。
従業員の中に頭痛・肩こり・イライラなどで悩んでいる人がいる場合は情報発信やケアの環境を整えることで、生産性の回復が期待できます。
企業で従業員の健康へ取り組みすることで、結果的に生産性を上げる経営戦略は「健康経営」として徐々に広まってきています。
株式会社Lanlanでは管理栄養士による健康経営コンサルティングを実施しております。