新型コロナウイルス感染症が蔓延したことで年中注目を浴びるようになっている身体機能といえば、「免疫機能」ではないでしょうか。
今回は、免疫機能との関連が多くの研究で明らかになってきているビタミンについて紹介します。
ビタミンDの主な働き
ビタミンDは、健康な骨や歯の発育に欠かせない栄養素です。
そのほか、血液凝固や筋肉の収縮にも関わっています。
最近の研究により、がんや循環器系疾患、糖尿病、感染症、自己免疫疾患などの様々な病気のリスクも高まることが報告されています。(※1)
他にも炎症を抑えて心臓病や糖尿病予防する(※2)などなどまだまだ解明されていないことも多いですが、近年では免疫機能との関わりも注目を浴びています。
参考
1 ビタミンDが免疫細胞を活性化させる サンクロレラ研究サイト
2 ビタミンDが炎症を抑えて心臓病と糖尿病を予防するメカニズム サンクロレラ研究サイト
ビタミンDを冬に意識したい理由
ビタミンDは、紫外線に浴びることで体内でも合成されることから、日照時間の短くなる冬は特に意識したい栄養素といえます。
日本人の食事摂取基準では、一部の体内合成量を踏まえてビタミンDの目安量が定められています。
体内で十分にビタミンDを合成するための参考値として、冬季の12月では25分程度の日光浴が使用されています。
(上記参考値は、茨木県つくば市で顔と両腕を出した状態での測定参考値ですが、北海道では76分程度の日光浴が必要と考えられており緯度によって目安量は異なります。)
テレワークの推進などで、外出の頻度が減っている現在ですが、意識的に日光に当たって栄養補給することも必須と言えます。
ビタミンDの摂取で意識したい食材
八訂 食品成分表2022 より
日本人の食事摂取基準によると、成人女性のビタミンD目安量は8.5μg/日、耐容上限量は100μg/日です。
令和元国民健康・栄養調査によると、日本人のビタミンDの平均摂取量は6.9㎍であり、不足している人も少なくありませんので、意識的に摂取していきたい栄養素といえます。
魚介類からの摂取はビタミンDの摂取源として非常に重要です。
毎日1回は魚料理をメインとした食事を摂ることを意識できるのが理想的です。
ほかににもきのこ類、卵も比較的摂取しやすく、日光浴が少ない人は意識的に摂取できると不足予防に繋がります。
ビタミンDは脂溶性ビタミンとして上限量が設けられています。
摂取過多で身体に害が及ぶことが分かっているので、サプリメントの活用を検討する場合は摂取目安量をよく確認しましょう。
まとめ
ビタミンDは、骨や筋肉の健康から、近年では免疫機能との関わりも注目されている栄養素です。
日光浴することで体内合成されることから、テレワークに以降したビジネスマンなどは不足傾向の恐れもあり、意識して摂取したいと言えます。
このように働く環境によっても意識したい栄養素も異なります。
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