マスクの着用が日常になり、肌荒れに悩むことが増えたと感じる人が増えています。
スキンケアやマスクの種類などの外的対策はもちろんですが、お肌ケアには内側からのケアも欠かせません。
今回は、肌荒れ予防のために食事で意識したいポイントをご紹介します。
マスクで肌荒れする原因とは
マスク着用による肌荒れの原因は主に2つ。
- 乾燥
- 肌のバリア機能低下
どちらもお肌の角質層という表面の
マスクで肌荒れする原因:乾燥
マスクでお肌が乾燥??
マスクの内側は湿度が高く、肌が潤うと考える方もいるのではないでしょうか。
肌の表面には、「角質層」とよばれる部分が存在します。
マスクの内側の水分が蒸発していく際に、この「角質層」の水分も一緒に奪われていくと言われています。
マスクを外すタイミングは、一気にお肌内部の水分が蒸発し、乾燥が進行しやすくなります。
これが日常的に繰り返されることで、乾燥肌・敏感肌の原因となり肌荒れしやすくなるというメカニズムです。
マスクで肌荒れする原因:お肌のバリア機能低下
お肌のバリア機能を担っているのは、お肌の「角質層」です。
私たちの肌は日々、摩擦・紫外線や雑菌などの外的から刺激を受けています。
刺激から肌を守ったり、水分量を保つために働いてくれる機能が「バリア機能」です。
マスクの内部は高温多湿です。
皮膚表面は水分を吸収して膨らみ、バリア機能が低下して外的刺激に弱い状態です。
バリア機能が低下した状態では、外的刺激によるダメージを受けやすく、ダメージを受けた肌はさらにバリア機能が低下するという負のループに陥ってしまい肌荒れの原因となります。
▼お肌のバリア機能について、もう少し詳しく
【皮脂膜】
角質層表面にある外的刺激から守る&水分保持のための蓋的役割。
【天然保湿因子(NMF)】
角質層内に存在しているお肌がつくる天然の保湿剤。
化粧水などに含まれる水分や保湿成分をたっぷりと蓄える役割も担っています。
【細胞間脂質】
角質の細胞間に存在しておりおもにセラミドから形成されています。
イメージはレンガ同士を繋げるセメント。
水分を保持する役割も担っています。
マスク肌荒れの食事対策|ポイントは『ターンオーバーの正常化』
マスク着用による外的からのダメージは肌荒れの大きな原因です。
お肌のケアといえば、外側からだけでなく、内側からのケアも重要です。
食べ物で日ごろから対策して、お肌を効果的に整えていきましょう。
ポイントとなるのは、お肌のターンオーバーを正常化しておくことです。
「ターンオーバー」とは、細胞の入れ替わりを指します。
さらに具体的にお伝えすると、
基底層でつくられた細胞が角質層に押し上げられていき、表面に到達するとアカとなり剥がれおちていく一連の流れを意味しています。
基底層でつくられた細胞がはがれるまで約28日、全ての細胞が入れ替わるには約3か月が必要と言われています。
このターンオーバーは、20歳をピークとして、加齢、紫外線、ホルモンなどの影響を受けてサイクルは長期化していくのが一般的です。
食事の工夫で正常なターンオーバーが維持できるよう整えておくことが重要です。
ポイントとなるのは、【ビタミンA】【ビタミンC】【たんぱく質】【亜鉛】
ビタミンA
丈夫な皮膚や粘膜を生成します。
多く含まれる食品
- レバー
- うなぎ
- たら
- あなご
- モロヘイヤ
- 人参
肉や魚にくわえ、緑黄色野菜呼ばれる色の濃い野菜に多く含まれています。
参考
ビタミンC
コラーゲン生成に必要。加えてシミの原因であるメラニン色素の生成を抑制します。
- みかん
- キウイ
- いちご
- トマト
- ブロッコリー
- パプリカ
果物や野菜に多く含まれています。
参考
▼たんぱく質
お肌の細胞の材料そのものです。すべての土台となっており、不足は厳禁です。
しっかりとたんぱく質を摂取して保湿力や弾力を高めましょう。
- 肉
- 魚
- 大豆製品
- 乳製品
- 卵
▼亜鉛
新陳代謝に関わっている栄養素です。
肌のターンオーバーを促進してくれます。
- ココア
- ゴマ
- 牡蠣
- 牛肉
- 卵(卵黄部分)
- たらこ
- レバー
専門家による健康情報
今回は、マスク着用が原因の肌荒れと、その対策としてターンオーバーを正常化させるための食事についてご紹介しました。
当サイトでは他にも専門家による健康情報の発信をおこなっております。
是非あわせて、ご覧ください。