仕事を辞めたいと思った時、また誰かから仕事を辞めたいと相談されたとき
仕事を辞めたいと思っている人は、もしかしたらそれは「うつ」のサインかもしれません。
病院に行く前に簡易に「うつチェック」ができます。
少しでも不安に感じた方は是非最後までお読みください。
仕事を辞めたいと思ったら、「うつチェック」をやってみよう
仕事を辞めたい理由が身体的・精神的負担が大きいことが原因の場合は、是非「うつチェック」を試してみましょう。
厚生労働省のこころの耳HPでは、うつチェックとして「ストレスセルフチェック」が無料で実施いただけます。
是非お試しください。
仕事を辞めたい理由は??
仕事を辞めたいと感じている理由は人により異なります。
15~34歳を対象にした厚生労働省の調査によると、初めて勤務した会社を辞めた主な理由で最も多いのは「労働条件・休日・休暇の条件がよくなかった」が30.3%です。
続いて「人間関係がよくなかった」が26.9%を占めており、労働条件や人間関係が原因で転職した人が50%を超えています。
仕事が原因でうつになりやすい理由3選
うつ発症の原因は、今のところわかっていません。
しかしその背景には、精神的・肉体的ストレスが指摘されることも少なくありません。
仕事を辞めた理由の1~3位である3つは、精神的・肉体的ストレスが強くこともあり、時にはうつになってしまうケースもあります。
それどれについて解説します。
長時間労働
異常な長時間労働は、「精神疾患の原因にもなりやすい」と国(厚生労働省)も認めている事実です。
2019年4月に改正された労働基準法で、長時間労働の規制が厳しくなりました。
以下の条件を超えた時間外労働をしている場合は身体的・精神的負担が過剰にかかっている危険がとても強いので注意しましょう。
◎時間外労働は年720時間以内
◎時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
◎時間外労働と休日労働の合計について、「2ヶ月平均」「3ヶ月平均」「4ヶ月平均」「5ヶ月平均」「6ヶ月平均」が全て1月当たり80時間以内
◎時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6ヶ月が限度
「条件に当てはまっていなければ大丈夫」ではなく、自身への負担が大きいと感じた場合には改善する必要があると考えましょう。
職場でのいじめ・パワハラ
全国には379か所の総合労働相談コーナーがあります。
令和2年度の集計結果によると、全国の相談は年347546件で、そのうち22.8%が「いじめ・いやがらせ」の内容に関するものでした。
過去10年間の相談内容別の相談件数の推移を見ても、「いじめ・いやがらせ」が原因の相談のみが激増を続けています。※2
それくらい職場での「いじめ・嫌がらせ」に悩む人は多い状況です。
精神的・肉体的なストレスがかかるので、現状の環境で当てはまるようであれば放置するのは危険です。
以下のような言動に心当たりがないか振り返ってみましょう。
●身体的攻撃(蹴られる・殴られる・物を投げられる)
●精神的攻撃(八つ当たりで怒られる、ミスに関して必要以上に長時間責められる・無視される)
●その他
膨大な量の仕事を振られる・仕事を振ってくれない
飲み会を強制される・自分だけ呼ばれない
仕事を教えてもらえない
休みの理由を聞かれる
低賃金
低賃金も普通の生活を送るのが難しいほどの場合は、精神的なストレスがかかりうつに発展するケースもあります。
●残業代・休日手当などの超過分の給料が支払われていない
●給与を時給換算したときに最低賃金を下回る
といったような現状があると、場合によっては法律に触れていることも考えられます。
このままでよいとせず、改善が必要な事柄として認識しましょう。
仕事を辞めたいと思ったときの対処法
うつチェックはいかがでしたか。
加えて、仕事を辞めたいと思った時の対処法を3つにわけて紹介します。
大事なことは、放置しないことです。
相談
まずは自分以外の誰かに相談しましょう。
社内で信頼できる上司や社内窓口へ相談をしましょう。
自分の状態を知ってもらうことはトラブル回避のためにも必要です。
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病院受診
うつチェックでうつ病のサインが見受けられた場合は、病院受診をしましょう。
メンタルヘルスに関することは自己判断することは危険です。
通院の場合は、心療内科、精神科を選びましょう。
仮に治療が必要な場合、休職や退職後の労災申請などにも医師の診断書が必要となります。
休職・退職
職場環境を変えることで問題が解決できる場合(長時間労働、低賃金など)は、退職の選択も視野に入れましょう。
在職中に転職活動が難しい場合は、一定期間企業に勤めていれば失業保険の受給対象になります。
うつチェック⇒通院の結果、休養が必要となった場合は、医師の診断書に基づいて休職することも可能です。
いきなり退職すると、その後の生活に不安を感じることもあると思いますので、選択肢の1つとして休職を視野にいれてみましょう。
退職を選んだ場合、労災認定される状況であれば休養給付で治療に専念することも可能です。
まとめ
職場環境や人間関係が原因で仕事を辞めたいと考える人は転職した人の過半数にも及びます。
身体的・精神的な負担が長期に及ぶとうつになってしまう危険もあります。
加えて、新型コロナウイルスが蔓延して以降、在宅勤務者が増え「テレワークうつ」が増えていると注目を浴びています。
仕事を辞めたいと感じたら、うつチェック、人に相談するなど、独断で判断せず客観的に現状を把握するようにしましょう。
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