就職活動が始まるにあたって、
「どんな企業が自分にあっているのか」
「どんな企業で頑張っていきたいのか」
など、就職先の基準について悩んではいませんか。
今回は、就職活動をするにあたって、企業を選ぶときのポイントなどを紹介していきます。
企業を選ぶ基準を決める理由とは?
就職活動をするにあたって、自分に合う企業を見つけるために、企業をどんな基準を優先するかを決めておきましょう。
基準が曖昧だと、限られた時間で行う就職活動が非効率的でになってしまうばかりか、入社後に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチに繋がります。
特に職場環境は仕事を辞めたいと感じる原因にも繋がるため、自分の目指す人生と合った企業選びは重要となります。
今回は、大きくわけて5項目の基準を紹介します。
企業を選ぶ基準5選
今回紹介する企業を選ぶ基準は、
社風
仕事内容
成長性・安定性
社会貢献度
健康経営の実施状況
です。1つずつ説明していきます。
社風
「社風」とは、従業員が感じている企業の雰囲気や文化、価値観などのことです。
たとえば、アットホーム、挑戦しやすい、お客様第一、風通しがよい、自由などです。
企業理念や企業風土に共感できるかどうかががポイントです。
仕事内容
仕事内容は自分のやりがいにも直結するものです。
以下のようなことを中心にイメージしている仕事内容かどうかじっくり考えていきましょう。
●自分のやりたい仕事かどうか
●自分の長所を活かせるかどうか
●業務内容はどうか
●常にチームで動く仕事か、基本的に一人で黙々と作業する仕事か
●ステップアップしていける環境であるか
安定性・成長性
企業の状況について、以下のようなことを調べてみましょう。
●企業の財務・業績の状況
●創業から浅く新しくエネルギーのある企業か、歴史のある安定した企業か
常に安定・業績UPし続ける企業が全てではありませんが、企業の今の状況は把握しておく必要があります。
例年の求人募集人数の変化や募集している部署・人数などから企業の現在の状況をくみ取れるケースや、
即戦力が欲しい、じっくり育成していきたいなどの企業側の想いが隠れていることもあります。
社会貢献度
社会への貢献の仕方は、企業により様々です。
入社できると、企業の一員として誰か・何かの役に立つことになります。
どのような貢献ができるかを認知することで、やりがい・幸福度・モチベーションに繋がります。
あなたはその企業に属することで、どのような貢献がしていきたいかも併せて整理しておきましょう。
待遇
待遇、と一言でまとめましたが主に企業の働きやすさなどの環境や、入社後の自分のライフスタイルにも関わってくる重要なポイントです。
例えば以下のようなものがあります。
●給与
●休暇制度
●福利厚生
●勤務時間
●残業状況
上記のグラフをご覧ください。
厚生労働省の調べによると、15~34歳の人が初めて転職をした理由の上位に労働条件や休暇制度、賃金条件を上げている人の割合が多いことがわかります。
さらに、労働条件があまりにも過酷な場合は、精神的肉体的な負担が多く「うつ」などの疾患にも繋がりかねません。
待遇状況によっては転職をする原因にも繋がるため、無視できない基準といえます。
【待遇と併せてチェック「健康経営」実施状況】
近年では、「健康経営」といって従業員の健康管理について経営的な視点で考え取り組む企業が増えています。
企業を上げて、従業員がより健康で長く働けるための環境を整えていこうという施策です。
健康経営に取り組む企業が増えている理由は、長く健康で働ける人が増えることは技術の成熟した人材が増えることにも繋がるなど、企業にとってもメリットが大きいためです。
詳しくは、健康経営のメリットデメリット|健康経営を始める企業が抱える悩みは?で解説しています。
健康経営の取り組みについてほんの一例を紹介します。
●健康診断が充実している
●残業時間を見直し改善に向けて工夫する
●健康のために昼食の食堂メニューや補助を見直す
●休暇制度を充実させる
●運動習慣をつくりやすい工夫(運動イベント開催やクラブチームの活動補助など)
残業、休暇制度などの待遇面の現状を知ることができます。
福利厚生との関係も深いため企業の健康経営への取り組みにも注目しましょう。
健康経営について、もっと詳しく知りたいという方は、関連記事をご覧ください。
自分に合った企業を選ぶためのポイント
自分にあった企業を選ぶためには、ポイントがあります。
自己分析をする
自己分析は、
「自分が人生において何を重要視したいと思っているか」
「自分が今後どんな人生にしたいと思っているか」
「自分がどんな環境になると、どんな強みを発揮できるのか」
を知ることが目的です。
忙しいからと無碍にせずしっかり時間をかけて行う必要があります。
自分の人生年表をつくるなどはよくオススメされるやり方ですが、家族、友達、先輩、先生、バイト先のスタッフなど、様々な関係性の相手に、自分がどういう特徴があるのかも併せて聞いてみましょう。
理由は、自分がいる環境・状況によっても出てくる特徴は変わってくるためです。
人は、4種類の自分がいると言われています。
●自分も他人も自覚している自分
●自分は自覚しているが他人は自覚していない自分
●自分は自覚していないが他人は自覚している自分
●自分も他人も自覚していない自分
自分では几帳面と思っていても、人からは大雑把と思われているなどのギャップがあるかもしれません。
違うから良い・悪いとか
〇〇が短所だからとせず、どんな環境ならどんな強みが活かせるかという視点から自己分析を行っていきましょう。
『企業選びの基準』面接での答え方
面接で企業選びの基準について尋ねられるのでしょうか。
主に2つの理由があります。
●入社後にギャップが生まれることを防ぐ
●自社への志望度を知る
それを踏まえ、回答の仕方についてポイントは3つです。
①結論から先に伝える
②結論に至った理由を伝える
結論から先に伝える
相手に効率よく伝えるために結論を先に伝えましょう。
話の組み立て方といえば、「起承転結」という結論は最後にする方法もよく耳にすると思います。
起承転結で話をすると、聞く側は最後まで「どんな話なんだろう」と考えながら聞くことになり話が頭に入りづらく効率が悪くなります。
始めに結論を伝えることで、今から自分が話すことを面接官と共有でき、相手に話を整理しながら聞いてもうことができます。
結論に至った理由を伝える
なぜその結論なのか、理由を述べて相手に納得してもらうために必要です。
具体的には、なぜその結論に至ったのか、きっかけや結論に至ったまでのエピソードを話せるようにしておきましょう。
根拠を話すことで建前でない説得力のある自分にしかできない話ができます。
さらに、自分の価値観や人柄を知ってもらうことができます。
注意!企業を選んだ基準に「待遇」はご法度!?
企業を選ぶ基準として、「待遇」が重要であることは既述した通りです。
しかし重要な面接時において、「待遇がいいから」という理由だけで企業を選んだように感じられてしまします。
企業においてどう貢献していきたいか、事業のどんなところに魅力を感じたのかなどの想いを伝えることで面接官に「志望度」を伝えるチャンスです。
限られた時間を有効活用するために、「待遇」以外の想いを発言しましょう。
まとめ
企業を選ぶ基準は、自分の適性・強みを活かせるかどうかがポイントです。
自分の強みが最大限に発揮される環境を整理しましょう。
企業の環境を知るには、業界についてや、企業の事業の内容・業績などじっくり調査しましょう。
近年では、健康経営も注目されています。
各社、健康経営への取り組みにも注目すると企業の待遇・雰囲気もより感じることができます。
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