お米の種類が同じでも、炊き方1つで美味しくご飯を炊くことができます。
自炊が苦手でスーパーやコンビニを活用している人でも、自宅で美味しいご飯を炊けると食事の楽しみが増え、出費も減らすことができておすすめです。
地域に根差し、暮らし・健康をテーマにしたお店『のだや』を運営される株式会社のだや代表野田社長からお話しを伺いました。
【監修】
株式会社のだや代表取締役社長 野田博司様
野田社長は女神のほほえみ生産者の会の副会長であり、米・食味鑑定士や水田環境鑑定士の資格を保有されるお米の専門家です。
【目次】
●美味しいご飯を炊くための準備
●美味しいご飯を炊くためのポイント|基本編
●美味しいご飯を炊くためのポイント|夏編
美味しいご飯を炊くための準備
ご飯を炊く時に必要な調理器具などを準備しましょう。
必要となるものは、以下の3つです。
●米
●米用計量カップ(180ml)
米1合は180mlです。
一般的な計量カップは200ml用で販売されていますが、米用のものとは異なるので、注意してください。
●炊飯器
炊飯器の選び方は、1度に何合炊くのかがポイントになります。
炊飯器の容量の7~8割の分量で炊くのが理想です。
米の量が多いと、炊飯中の対流が鈍くなり、炊きムラの原因になります。
1度に2合炊きたい場合は3合炊き用、3合炊きたい場合は5.5合炊き用の炊飯器を用意するとよいでしょう。
美味しいご飯を炊くためのポイント|基本編
美味しく炊くためのポイントは①計量、②浸水時間、③炊き上がり後の3つです。
順番に詳しく説明していきます。
美味しいご飯の炊き方①|計量
ご飯を美味しく炊くポイントは計量から始まります。
同じ計量カップを使用しても正しく計量できないと水加減が変わってしまい、出来上がったときのおいしさに影響します。
米用計量カップ(180ml)で「すりきり1杯」です。
計量カップをトントンしたり、ギュッと上から抑えたりして、よりたくさんのお米を計量カップに入れることはやってはいけません。
お米の計量は「自然にすくって、すり切れ1杯」と覚えておきましょう。
美味しいご飯の炊き方②|浸水
浸水は最低30分は行いましょう。
お米を炊くとき、洗米後すぐに炊くことはおすすめできません。
お米がα化するともちもちのご飯が出来上がりますが、しっかりと水を吸っているところがα化します。
浸水時間が短いくお米が水を吸っていない状態だと、芯までしっかりとα化ができないのでふっくらとしたご飯が炊けません。
芯まで水が到達するまで2時間かかると言われています。
どんなに忙しくても最低30分の浸水時間を設けるようにしましょう。
美味しいご飯の炊き方③|炊き上がり後
炊き上がり後に、蒸らす時間を作ったほうが美味しくなると考え、しばらくそのままにしていませんか。
確かに炊き上がり後の蒸らし時間は需要ですが、現代の炊飯器は蒸らし時間も炊飯時間に含まれています。
そのため、炊き上がりのサインが鳴った時には、蒸らし終わっている状態です。
炊飯器の炊き上がりのサインが鳴ったら、すぐに蓋をあけてかき混ぜて余分な蒸気を蒸発させましょう。
この作業をしないと、余分な水分が米に吸われてしまい、ベチャっとしたご飯になってしまうので注意しましょう。
美味しいご飯を炊くためのポイント|夏編
続いては、気温の高くなる夏場に気を付けたいポイントを紹介します。
水温を4~5℃に保って美味しく炊く
炊飯のスイッチを入れてから沸騰するまでの時間がご飯のおいしさを左右します。
理由は、沸騰までの間に酵素が増えて、ご飯をよりおいしく仕上げてくれるためです。
そのため、スイッチを入れてから沸騰までの時間を長くしてあげることがポイントになります。
水温を4~5℃にできると理想的と言われていますが、夏場は気温が上がり水温も高くなってくるので、炊飯前に1合に対して氷1個を目安に炊飯器に入れて水温を下げるようにしましょう。
まとめ
ご飯を美味しく炊くためのポイントは、①計量、②浸水時間、③炊き上がり後です。
気温の高い夏は、ご飯を美味しく炊くためのポイントの1つの水温が適温ではなくなるので、注意しましょう。
今日から炊飯器を使って自炊をスタートさせてみませんか。
今回ご飯の美味しい炊き方を伝授してくれた「米のだや」様のHPでは、お米選びの豆知識なども発信されていますので是非チェックしてみてください。